エコットハウスは、ちょっとの暖房と冷房で暑さ・寒さを感じない家であることが基本性能です。そのために、日本でトップクラスの断熱・気密性能を磨いてきました。現在の標準仕様は、断熱性能の最高等級である等級7(UA値0.20)。私たちはこのレベルの高断熱・高気密が、すべての家づくりにおける基本と捉えています。
エコットハウスで「1メートル断熱トリプル」と名づける基本仕様をご紹介します。「1メートル断熱トリプル」は2026年から断熱等性能等級7に進化しています。
外壁 平均熱熱貫流率 0.187W/(m2・K)

壁は断熱だけではなく、外部からの遮音・内部の反響音などの抑制にも効果があります。
エコットハウスは、外壁の室内側は防音室に使われるほど吸音効果が高く、木材の収縮にも追従する高性能・高密度グラスウール105ミリを内壁いっぱいに施工します。屋外側は遮音効果があり、断熱効果もグラスウールの2倍の性能を持つフェノールフォーム60ミリで外壁全体を包みます。これによりグラスウール200ミリ以上の断熱性能を確保し、暖かく静かな室内環境を実現します。
窓 熱貫流率 0.82W/(m2・K)

窓の性能は、暖冷房費や室内の快適性を左右する大きなポイントです。
断熱性能の高い窓は外気の影響を受けにくいので、表面の温度が安定して結露が抑えられ、窓際でのヒンヤリ感もなくなります。エコットハウスは高性能トリプルガラスを採用しています。
冬は外の寒気を室内に伝えにくくして、室内の暖かさを保ち、夏は日射熱をシャットアウトして室温をあがりにくくするなど、1年中過ごしやすい室内環境を保ちます。
天井 平均熱貫流率 0.101W/(m2・K)

天井(小屋裏)は、屋外と同じ環境になるように、断熱と換気をしなければ、大きなつららや漏水が発生する原因となります。
天井(小屋裏)は、構造材や配管・配線、下地材などで断熱施工のしづらい部分ですが、狭い場所や入り組んだ場所でも、大きな梁や配管・配線などをすっぽり覆って確実に断熱できるよう、綿状の断熱材を500ミリ以上吹き込みます。
基礎

北海道も、以前は床断熱し、基礎に換気口の付いた住宅が一般的でしたが、結露で土台が腐ったり、床下を走る冷気で床面が冷たくなることもありました。
この問題をすべて解決したのが、基礎断熱とパッシブ換気床下暖房システムです。
基礎の断熱材には、水に強く、過酷な環境下でも断熱性能が長期にわたりほとんど変化しないEPS断熱材100ミリで基礎コンクリートをサンドイッチ。さらに土間下全面に100ミリのEPS断熱材を敷きこんでいます。
サーモグラフィで分かる高い断熱性能


モデルハウスで冬季の温度環境をサーモカメラ画像で確認しました。写真は1階和室の画像です。サーモ画像を見ると、窓下に放熱器がないにもかかわらず、窓枠下部など温度が下がりやすい部位(青色・水色部分)でも13℃以上あり、ガラス面は壁と変わらない温度を維持しています。
この画像から、エコットハウスのハイレベルな断熱仕様により、性能が計算通り発揮されていることが分かります(北海道科学大学名誉教授・福島明博士の資料より)。
寒さをほとんど感じることなく冬を快適に暮らせる理由がここにあります。








